屋根は軽さだけが大事?建ってから思わぬトラブルがあることも!

地震大国日本!最近では熊本や鳥取で大きな地震があり、「屋根」への関心が高まっています。地震で落ちた瓦のイメージから、「屋根が重いと地震に弱いのでは?」と思われる方が多いかもしれませんが、もともとは陶器瓦の屋根は「防火」性能が高いことから普及しました。

新潟の大火災で唯一焼け残った奇跡の一戸建ても、もちろん屋根は「陶器瓦」でした。

地震・台風・火事・水害など、日本は様々な災害に襲われる可能性があり、一生に一度のマイホーム作りでは、どんな作りが望ましいかは悩みに悩んでしまうところです。

例えば板金屋根だと、軽いが故に台風などの風でめくれ上がることが多く、厚みが少なく断熱性能が低いので、雨音が響いたり、夏の直射日光でどんどん熱が屋内に吸収されたりもします。

一方陶器瓦の屋根だと、たしかに重量が重いことは事実ですが、断熱性能が高く、防火性能も昔から評価されてきました。

スレート材の屋根は安価だけれども、風雪害で割れたり、これも厚みが薄いので断熱性能が低かったりします。

私の家は、スレート材だったので、実家の瓦屋根と比較すると、とにかく2階に上がった瞬間、むっとする暑さに驚きました。屋根材のみでこんなに違いがあるのかと知りましたが、残念ながら建ってしまってからは取り替えができません。

近年、地元でも板金屋根が増えてきましたが、「夏はさらに暑そうだろうなあ」と、思ってしまいます。

これからマイホームを建てる方には、ぜひ「家をすべての敵から守る、屋根と外装」にはこだわってほしいなあ、と思います。